update

使い方: docker update [オプション] コンテナ [コンテナ...]

1つまたは複数のコンテナの設定を更新

  --help=false               使い方を表示
  --blkio-weight=0           ブロック IO (相対ウエイト)、10 ~ 1000 の間
  --cpu-shares=0             CPU 共有 (相対ウエイト)
  --cpu-period=0             CPU CFS (Completely Fair Scheduler) の上限値
  --cpu-quota=0              CPU CFS (Completely Fair Scheduler) の上限クォータ
  --cpuset-cpus=""           処理を許可する CPU を指定 (0-3, 0,1)
  --cpuset-mems=""           実行を許可するメモリ・ノード (MEMs) を指定 (0-3, 0,1)
  -m, --memory=""            メモリ上限
  --memory-reservation=""    メモリのソフト上限
  --memory-swap=""           整数値はメモリスワップの追加。 -1 はスワップを無制限に有効
  --kernel-memory=""         Kernel メモリ上限: コンテナは必ず停止
  --restart                  コンテナ再起動時の再起動ポリシーを指定

docker update コマンドはコンテナの設定を動的に更新します。このコマンドを使えば、Docker ホスト上でコンテナが多くのリソースを消費するの防ぎます。コマンドを1度実行するだけで、1つまたは複数のコンテナに対して制限を設けられます。複数のコンテナを指定するには、コンテナ名か ID を空白(スペース)区切りで指定します。

--kernel-memory 値以外は、コンテナを実行中でも停止中でもオプションを指定できます。 --kernel-memory は停止したコンテナに対してのみ指定できます。停止したコンテナに対して docker update を実行したら、次のコンテナ再起動時に値が反映します。

他にも再起動ポリシーを変更できます。コンテナに対する新しい再起動ポリシーは、 docker update コマンドを実行した直後に有効になります。

以下のセクションはコマンドの使い方を説明します。

コンテナを cpu-shares=512 に更新

コンテナの CPU 共有上限を 512 に設定するには、まずコンテナ名か ID を確認します。 docker ps で値を確認できます。あるいは docker run コマンド実行時に ID を返すので、ここでも確認できます。それから次のように実行します。

$ docker update --cpu-shares 512 abebf7571666

コンテナの CPU 共有とメモリを更新

複数のコンテナに対して複数のリソースを更新します。

$ docker update --cpu-shares 512 -m 300M abebf7571666 hopeful_morse

コンテナの再起動ポリシーを更新

1つまたは複数のコンテナに対する再起動ポリシーを更新。

$ docker update --restart=on-failure:3 abebf7571666 hopeful_morse