swarm - Docker ネイティブのクラスタリング・システム

swarm コマンドは Docker Engine のホスト上に Swarm コンテナを起動し、指定されたサブコマンドに応じたタスクを処理します。

swarm は次の構文で使います。

$ docker run swarm [オプション] コマンド [引数...]

例えば、 swarmmanage サブコマンドを使えば Swarm マネージャを作成します。この時、クラスタ上にある他のマネージャと可用性を持たせるには:

$ docker run -d -p 4000:4000 swarm manage -H :4000 --replication --advertise 172.30.0.161:4000 consul://172.30.0.165:8500

オプション

swarm コマンドには以下のオプションがあります。

  • --debug : デバッグ・モードを有効にします。Swarm ノードのデバッグ用に使うメッセージを表示します。例: time=“2016-02-17T17:57:40Z” level=fatal msg=“discovery required to join a cluster. See ‘swarm join --help’.” 。このオプションは環境変数 ${DEBUG} でも指定可能です。
  • --log-level "<値>" または -l "<値>" : ログレベルを指定します。 <値> に入るのは debuginfowarnerrorfatalpanic です。デフォルト値は info です。
  • --experimental : 実験的機能を有効にします。
  • --help または -h : ヘルプを表示します。
  • --version または -v : バージョン情報を表示します。例: $ docker run swarm --version swarm version 1.1.0 (a0fd82b)

コマンド

swarm コマンドには以下のサブコマンドがあります。

  • create, c : ディスカバリ・トークンの作成
  • list, l : Docker クラスタのノード一覧を表示
  • manage, m : Swarm マネージャの作成
  • join, j : Swarm ノードの作成
  • help, h : Swarm コマンドの一覧を表示するか、各コマンドに対するヘルプを表示。

参考

Swarm — A Docker-native clustering system
https://docs.docker.com/swarm/reference/swarm/