docker kill¶

説明 ¶

1つまたは複数の実行中コンテナを強制停止(kill) します。

使い方 ¶

$ docker kill [OPTIONS] CONTAINER [CONTAINER...]

補足説明 ¶

docker kill サブコマンドは、1つまたは複数のコンテナを強制停止(kill) します。コンテナ内のメイン・プロセスに、（デフォルトでは） SIGKILL シグナルを送信するか、 --signal オプションで指定したシグナルを送信します。コンテナの指定には、 ID、 ID の短縮形、コンテナ名が使えます。

--signal （または短縮形の -s ）フラグは、コンテナに対して送信する、システムコールのシグナルを指定します。このシグナルには、 SIGINT のように SIG<NAME> 形式のシグナル名も指定できます。あるいは、 2 のように、カーネルのシステムコール表で対応する数値です。

デフォルトの（ SIGKILL ）シグナルがコンテナを終了させようとしますが、 --signal で指定したシグナルを渡すのが（コンテナの）終了を意味するのではなく、（動作は）コンテナのメイン・プロセスに依存します。たとえば、ほとんどの SIGHUP は終了ではなく、コンテナはシグナルを受信した後も実行し続けます。

コマンドの使用例は、以下の使用例のセクションをご覧ください。

オプション ¶

名前, 省略形	デフォルト	説明
`--signal` , `-s`	`KILL`	コンテナに対してシグナルを送信

使用例 ¶

コンテナに KILL シグナルを送信 ¶

以下の例は、 my_container という名前のコンテナに対して、デフォルトの SIGKILL シグナルを送信します。

$ docker kill my_container

コンテナに任意のシグナルを送信 ¶

以下の例は、 my_container という名前のコンテナに対して、 SIGHUP シグナルを送信します。

$ docker kill --signal=SIGHUP  my_container

「名前」あるいは「番号」のどちらかでも任意のシグナルを指定できます。 SIG を冒頭に付けるのはオプションのため、以下の例はどれも同じです。

$ docker kill --signal=SIGHUP my_container
$ docker kill --signal=HUP my_container
$ docker kill --signal=1 my_container

標準 Linux シグナルの一覧は signal(7) の man ページをご覧ください。

親コマンド ¶

コマンド	説明
docker	Docker CLI の基本コマンド

参考

docker kill: https://docs.docker.com/engine/reference/commandline/kill/