list - クラスタ上のノード一覧¶
list を使うとクラスタ上のノード一覧を表示します。
クラスタのノードを表示するには、次の構文を使います。
docker run swarm list [OPTIONS] <discovery>
次の例は <discovery> 引数を使う構文の例です。
etcd:
swarm list etcd://<etcd_addr1>,<etcd_addr2>/<optional path prefix> <node_ip:port>
Consul:
swarm list consul://<consul_addr>/<optional path prefix> <node_ip:port>
ZooKeeper:
swarm list zk://<zookeeper_addr1>,<zookeeper_addr2>/<optional path prefix> <node_ip:port>
引数¶
list コマンドは引数が1つだけあります。
<discovery> - ディスカバリ・バックエンド¶
list コマンドの使用時、 <discovery> 引数を使って以下のバックエンドを指定可能です。
- token://<token>
- consul://<ip1>/<path>
- etcd://<ip1>,<ip2>,<ip2>/<path>
- file://<path/to/file>
- zk://<ip1>,<ip2>/<path>
- [nodes://]<iprange>,<iprange>
それぞれの項目は:
- <token>はDocker Hub のホステッド・ディスカバリ・サービスによって生成されるトークンです。このトークンを作成するには- createコマンドを使います。
警告
Docker Hub のホステッド・ディスカバリ・バックエンドは、プロダクション環境での利用が推奨されていません。テストもしくは開発用での利用を想定しています。
- ip1、- ip2、- ip3はディスカバリ・バックエンド用ノードの IP アドレスとポート番号を指定します。
- path(オプション)はディスカバリ・バックエンドのキーバリュー・ストアのパスを指定します。複数のクラスタを1つのバックエンドで管理する場合は、各クラスタごとにキーバリューのペアを記述する必要があります。
- path/to/fileはSwarm マネージャとクラスタのメンバであるノード情報の一覧と、それぞれの静的な IP アドレスのリストを指定したファイルのパスを指定します。
- iprangeは特定のポート番号を利用する IP アドレスの範囲を指定します。
実行例:
- ディスカバリ・トークン: - token://0ac50ef75c9739f5bfeeaf00503d4e6e
- Consul ノード: - consul://172.30.0.165:8500
<discovery> は環境変数 $SWARM_DISCOVERY でも指定可能です。
より詳しい情報やサンプルについては、 Docker Swarm ディスカバリ をご覧ください。
オプション¶
list コマンドには以下のオプションがあります。
--timeout - タイムアウト期間¶
--timeout="<期間>秒" はタイムアウトまでの感覚を秒で指定します。これは、ディスカバリ・バックエンドが一覧を返すまで待つ時間です。デフォルトの間隔は 10s です。
--discovery-opt - ディスカバリ・オプション¶
ディスカバリ・オプションに --discovery-opt <value> を使い、 TLS 設定で使用するファイル(CA 公開鍵証明書、証明書)のパスや、分散キーバリュー・ストアのディスカバリ・バックエンドを指定します。このオプションは複数回利用可能です。例:
--discovery-opt kv.cacertfile=/path/to/mycacert.pem \
--discovery-opt kv.certfile=/path/to/mycert.pem \
--discovery-opt kv.keyfile=/path/to/mykey.pem \
より詳しい情報は Docker Swarm ディスカバリ をご覧ください。
参考
- list — List the nodes in a cluster