クイックスタート・ガイド:Docker Compose と Wordpress¶
Docker Compose を使えば、Docker コンテナで構築した WordPress の独立した環境を簡単に実行できます。このクイックスタート・ガイドでは、Compose のセットアップ方法と WordPress の実行方法を紹介します。その前に、 Compose のインストール が必要です。
プロジェクトの定義¶
まず、 Compose をインストール し、現在のディレクトリに WordPress をダウンロードします。
$ curl https://wordpress.org/latest.tar.gz | tar -xvzf -
これにより wordpress
という名称のディレクトリを作成しました。必要であれば名前を変更し、プロジェクト名を変更できます。
次に、ディレクトリに入り、 Dockerfile
を作成します。このファイルでは、どのような環境でアプリケーションを実行しようとしているかを定義します。Dockerfile の書き方は、 Docker ユーザガイド と Dockerfile リファレンス をお読みください。この例では、Dockerfile を次のようにします:
FROM orchardup/php5
ADD . /code
これは Docker に対して、イメージの構築方法を伝えます。そのイメージとは、PHP と Wordpress を含むコンテナを定義したものです。
次に、 docker-compose.yml
ファイルを作成します。これはウェブ・サービスと MySQL インスタンスを分けて起動するものです。
version: '2'
services:
web:
build: .
command: php -S 0.0.0.0:8000 -t /code/wordpress/
ports:
- "8000:8000"
depends_on:
- db
volumes:
- .:/code
db:
image: orchardup/mysql
environment:
MYSQL_DATABASE: wordpress
動かすためには、ファイル編集が必要です。wp-config.php
という通常の WordPress の設定ファイルです。このファイルの1箇所だけ、データベースの接続先を db
コンテナに書き換えます。
<?php
define('DB_NAME', 'wordpress');
define('DB_USER', 'root');
define('DB_PASSWORD', '');
define('DB_HOST', "db:3306");
define('DB_CHARSET', 'utf8');
define('DB_COLLATE', '');
define('AUTH_KEY', 'put your unique phrase here');
define('SECURE_AUTH_KEY', 'put your unique phrase here');
define('LOGGED_IN_KEY', 'put your unique phrase here');
define('NONCE_KEY', 'put your unique phrase here');
define('AUTH_SALT', 'put your unique phrase here');
define('SECURE_AUTH_SALT', 'put your unique phrase here');
define('LOGGED_IN_SALT', 'put your unique phrase here');
define('NONCE_SALT', 'put your unique phrase here');
$table_prefix = 'wp_';
define('WPLANG', '');
define('WP_DEBUG', false);
if ( !defined('ABSPATH') )
define('ABSPATH', dirname(__FILE__) . '/');
require_once(ABSPATH . 'wp-settings.php');
プロジェクトの構築¶
ここに4つのファイルができています。Wordpress ディレクトリの中で、docker-compose up
を実行すると、必要なイメージを取得・構築し、ウェブとデータベースのコンテナを起動します。 Docker Machine を使っている場合は、docker-machine ip 仮想マシン名
を実行することで、マシンの IP アドレスを取得します。それからブラウザで http://仮想マシンのIP:8000
を開きます。