network ls¶
使い方: docker network ls [オプション]
ユーザが作成した全てのネットワークを一覧
-f, --filter=[] 指定した状況に応じて出力をフィルタ
--help 使い方の表示
--no-trunc 出力を省略 (truncate) しない
-q, --quiet 整数値の ID のみ表示
Docker エンジンの daemon
が把握している全てのネットワーク一覧を表示します。ネットワークには、複数のホストによるクラスタ上にまたがるネットワークも含まれます。
$ sudo docker network ls
NETWORK ID NAME DRIVER
7fca4eb8c647 bridge bridge
9f904ee27bf5 none null
cf03ee007fb4 host host
78b03ee04fc4 multi-host overlay
--no-trunk
オプションを使うと、完全なネットワーク ID を表示します。
docker network ls --no-trunc
NETWORK ID NAME DRIVER
18a2866682b85619a026c81b98a5e375bd33e1b0936a26cc497c283d27bae9b3 none null
c288470c46f6c8949c5f7e5099b5b7947b07eabe8d9a27d79a9cbf111adcbf47 host host
7b369448dccbf865d397c8d2be0cda7cf7edc6b0945f77d2529912ae917a0185 bridge bridge
95e74588f40db048e86320c6526440c504650a1ff3e9f7d60a497c4d2163e5bd foo bridge
63d1ff1f77b07ca51070a8c227e962238358bd310bde1529cf62e6c307ade161 dev bridge
フィルタリング¶
フィルタリング・フラグ( -f
または --filter
)の書式は key=value
のペアです。フィルタを何回もしたい場合は、複数のフラグを使います(例: -filter "foo=bar" --filter "bif=baz"
)。複数のフィルタを指定したら、 OR
(同一条件)フィルタとして連結されます。例えば、 -f type=custom -f type=builtin
は custom
と builtin
ネットワークの両方を返します。
現時点でサポートしているフィルタは、次の通りです。
- ID (ネットワークID)
- ラベル(
label=<キー>
またはlabel=<キー>=<値>
) - 名前(ネットワーク名)
- タイプ(custom|builtin)
id¶
id
フィルタはネットワーク ID の一部もしくは全体と一致します。
以下のフィルタは、コンテナ ID が 63d1ff1f77b0...
文字列に一致する全てのネットワークを表示します。
$ docker network ls --filter id=63d1ff1f77b07ca51070a8c227e962238358bd310bde1529cf62e6c307ade161
NETWORK ID NAME DRIVER
63d1ff1f77b0 dev bridge
次のように ID の部分一致でもフィルタできます。
$ docker network ls --filter id=95e74588f40d
NETWORK ID NAME DRIVER
95e74588f40d foo bridge
$ docker network ls --filter id=95e
NETWORK ID NAME DRIVER
95e74588f40d foo bridge
ラベル¶
label
フィルタは label
だけ、あるいは label
と値に一致する条件でフィルタします。
以下のフィルタはラベルの値が usage
に一致するネットワークを表示します。
$ docker network ls -f "label=usage"
NETWORK ID NAME DRIVER
db9db329f835 test1 bridge
f6e212da9dfd test2 bridge
以下のフィルタは usage
ラベルの値が prod
の値に一致するコンテナを表示します。
$ docker network ls -f "label=usage=prod"
NETWORK ID NAME DRIVER
f6e212da9dfd test2 bridge
名前¶
name
フィルタはネットワーク名の一部もしくは全体に一致します。
以下のフィルタは foobar
文字列を含む全てのネットワーク名でフィルタします。
$ docker network ls --filter name=foobar
NETWORK ID NAME DRIVER
06e7eef0a170 foobar bridge
次のように、部分一致でもフィルタできます。
$ docker network ls --filter name=foo
NETWORK ID NAME DRIVER
95e74588f40d foo bridge
06e7eef0a170 foobar bridge
タイプ¶
type
フィルタは2つの値をサポートしています。 builtin
は定義済みネットワーク( bridge
、none
、 host
)を表示します。 custom
はユーザ定義ネットワークを表示します。
以下のフィルタはユーザ定義ネットワークを全て表示します。
$ docker network ls --filter type=custom
NETWORK ID NAME DRIVER
95e74588f40d foo bridge
63d1ff1f77b0 dev bridge
このフラグを指定したら、バッチ処理でクリーンアップできます。例えば、全てのユーザ定義ネットワークを削除するには、次のようにします。
$ docker network rm `docker network ls --filter type=custom -q`
コンテナがアタッチされているネットワークを削除しようとしたら、警告が表示されます。