Gentoo¶
Gentoo Linux に Docker をインストールするには、2つの方法があります。 公式 の方法と、 docker-overlay
を使う方法です。
Gentoo Docker チームの公式プロジェクト・ページです。
公式の方法¶
1つめの、そして安定版を使いたい場合にお薦めの方法が、公式の app-emulation/docker
パッケージ・ディレクトリのツリーにあるものです。
カーネルの設定フラグが無い場合や依存関係など、ebuild に関する何らかの問題が起こったら Gentoo Bugzilla でバグを開き、 docker AT gentoo DOT org
に割り当てるか、Freenode ネットワークの公式 IRC チャンネルでお訊ねください。
docker-overay の方法¶
-bin
ebuild、live ebuild、bleeding edge ebuild を探している場合は、オーバレイとして docker-overay を提供しています。これは app-portage/layman
を使えるようにしたものです。適切にインストールするための、最も正確かつ最新のドキュメントと、overlay の使い方は overlay をご覧ください。
カーネルの設定フラグが無い場合や依存関係など、ebuild に関する何らかの問題が起こったら docker-overlay
レポジトリ上で issue 開くか、Freenode ネットワークの #docker
IRC チャンネルで tianon
に直接お訊ねください。
インストール¶
利用可能な USE フラグは次の通りです。
USE フラグ | デフォルト | 説明 |
---|---|---|
aufs | “aufs” graph ドライバと、必要なカーネル・フラグを含む依存関係を有効にします。 | |
btrfs | “btrfs” graph ドライバと、必要なカーネル・フラグを含む依存関係を有効にします。 | |
contrib | Yes | 追加のコントリビュート・スクリプトとコンポーネントをインストールします。 |
device-mapper | Yes | “devicemapper” graph ドライバと、必要なカーネル・フラグを含む依存関係を有効にします。 |
doc | 追加ドキュメント(API、Javadoc、等)を追加します。全体よりも個別のパッケージ毎の追加を推奨します。 | |
lxc | “lxc” 実行ドライバの依存関係を有効化します。 | |
vim-syntax | vim syntax スクリプトに関連する取得をします。 | |
zsh-completion | zsh 補完コマンドを有効化します。 |
USE フラグの詳細説明は、 tianon’s blog をご覧ください。
パッケージは、依存関係が必要なパッケージをすべて取得するかや、カーネル・オプションを指定するか確認します。
$ sudo emerge -av app-emulation/docker
注釈
時折、Gentoo tree と docker-overlay の間には、最新バージョンに相違が発生します。 すぐに最新版が利用できるようになるまで、どうかお待ちください。
Docker の起動¶
実行するカーネルが、必要な全てのモジュールや設定(オプションでデバイス・マッパーや AUFS や Birtfs を使うなら、依存するストレージ・ドライバ)がされていることを確認します。
Docker を使うには、 docker
デーモンを root として実行する必要があります。
Docker を root ではない ユーザが使うには、次のコマンドでユーザを docker グループに追加します。
$ sudo usermod -a -G docker user
OpenRC¶
docker
デーモンを開始します。
$ sudo /etc/init.d/docker start
システムのブート時に開始します。
$ sudo rc-update add docker default
systemd¶
docker
デーモンを開始します。
$ sudo systemctl start docker
システムのブート時に開始します。
$ sudo systemctl enable docker
HTTP プロキシの追加が必要な場合、Docker のランタイム・ファイルを異なったディレクトリやパーティションに置いてください。あるいは別のカスタマイズ方法として、Systemd の記事 Systemd Docker デーモン・オプションのカスタマイズ から、どのように設定するかをご覧ください。
アンインストール¶
Docker パッケージをアンインストールします。
$ sudo emerge -cav app-emulation/docker
Docker パッケージと必要の無い依存関係をアンインストールするには、次のようにします。
$ sudo emerge -C app-emulation/docker
上記のコマンドは、イメージ、コンテナ、ボリュームやホスト上の設定ファイルを削除しません。イメージ、コンテナ、ボリュームを削除するには次のコマンドを実行します。
$ rm -rf /var/lib/docker
ユーザが作成した設定ファイルは、手動で削除する必要があります。