import¶
使い方: docker import ファイル|URL|- [リポジトリ[:タグ]]
空のファイルシステム・イメージを作成し、tar ボールの内容を読み込む(import)
tar ボールの形式は (.tar, .tar.gz, .tgz, .bzip, .tar.xz, .txz)
オプションで、取り込み後にタグ付け
-c, --change=[] イメージ読み込み時に Dockerfile の命令を追加変更
--help 使い方を表示
-m, --message= イメージを取り込み時、コミット用のメッセージを設定
URL
か -
(ダッシュ)の指定、あるいは STDIN
(標準入力)から直接データを取り込みます。 URL
はアーカイブ( .tar、.tar.gz、.tgz、.bzip、.tar.xz、txz)に含まれる圧縮ファイルシステムや、Docker ホスト上の個々のファイルを指定します。アーカイブを指定したら、 Docker はコンテナの /
(ルート)以下の相対パスとして展開します。個々のファイルを指定する場合、ホスト上のフルパスを指定する必要があります。リモートの場所から import する場合、 URI
の形式は、 http://
か https://
プロトコルで始まる必要があります。
--change
オプションが適用されるのは Dockerfile
命令でイメージの作成時です。サポートされている Dockerfile
の命令は、 CMD
ENTRYPOINT
ENV
EXPOSE
ONBUID
USER
VOLUME
WORKDIR
です。
例¶
リモートから取り込む:
新しいタグ付けされていないイメージを作成します。
$ docker import http://example.com/exampleimage.tgz
ローカル・ファイルを取り込む:
STDIN
のパイプ経由で Docker に取り込みます。
$ cat exampleimage.tgz | docker import - exampleimagelocal:new
コミット・メッセージを付けて取り込みます。
$ cat exampleimage.tgz | docker import --message "New image imported from tarball" - exampleimagelocal:new
ローカルのアーカイブから取り込みます。
$ docker import /path/to/exampleimage.tgz
ローカルのディレクトリを取り込む:
$ sudo tar -c . | docker import - exampleimagedir
新しい設定でローカルのディレクトリを取り込む:
$ sudo tar -c . | docker import --change "ENV DEBUG true" - exampleimagedir
この例では sudo
を使っているのに気をつけてください。これは、tar アーカイブを処理する時にファイル(特に root )の所有権を保持するためです。root でなければ(あるいは sudo を使わなければ)、tar の利用時に権限を得られない可能性があります。