警告

このコマンドは Docker 1.12 で導入された Swarm 管理機能の一部です。それと、変更は下位互換性を考慮していない可能性があります。

swarm init

使い方:  docker swarm init [オプション]

Swarm を初期化

オプション:
      --auto-accept value   受け入れ可能なポリシー (デフォルト [worker,manager])
      --force-new-cluster   現状で、強制的に新しいクラスタを作成
      --help                使い方の表示
      --listen-addr value   リッスンするアドレス (デフォルト 0.0.0.0:2377)
      --secret string       ノードがクラスタ参加時に必要なシークレット値を設定

Swarm クラスタを初期化します。このコマンドを実行する Docker Engine は、直近に作成した Swarm クラスタ上のマネージャ(manager)になります。

$ docker swarm init --listen-addr 192.168.99.121:2377
Initializing a new swarm
$ docker node ls
ID              NAME          STATUS  AVAILABILITY/MEMBERSHIP  MANAGER STATUS  LEADER
3l1f6uzcuoa3 *  swarm-master  READY   ACTIVE                   REACHABLE       Yes

--auto-accept

このフラグはクラスタに受け入れるノードを制御します。デフォルトではクラスタが自動的にノードを受け入れる workermanager ノードです。クラスタでどのようなノードを自動的に受け入れるかは、変更可能です。自動受け入れを有効にした場合は、それ以外のノードをクラスタに追加するために node accept を使います。

次の例は、 worker を自動受け入れしますが manager は受け入れないようクラスタを初期化します。

$ docker swarm init --listen-addr 192.168.99.121:2377 --auto-accept worker
Initializing a new swarm

--force-new-cluster

このフラグは既存のノードでクォーラムを強制的に構成します。1つのノード・マネージャがデータを持っていたとしても、再構成によってデータを失います。

--listen-addr value

Swarm マネージャからのインバウンド通信をリッスンするための、ノードの IP:PORT を指定します。

--secret string

ノードが Swarm に受け入れられるために必要なシークレット値です。