Windows Home に Docker Desktop をインストール

Windows Home マシンで WSL2 バックエンドを使うと、Docker Desktop をインストールできます。Docker Desktop on Windows Home は、Linux コンテナ開発用の Docker Desktop の完全なバージョンです。

このページは、Docker Desktop を Windows 10 Home にインストールするための情報です。Docker Desktop を Windows 10 Pro、Enterprise、Education にインストールする情報をお探しであれば、 install をご覧ください。

Docker Desktop on Windows Home を使えば、以下の利点があります:

  • Windows Home マシン上で、最新版の Docker が使える

  • Windows Home 上で、1回クリックするだけで Kubernetes をインストールする

  • 統合 UI によって、実行中コンテナの表示・管理

  • 10 秒もかからず Docker Desktop を起動

  • Linux ワークスペースの使用

  • リソースとメモリの動的な割り当て

  • ネットワーク・スタックにより、http プロキ設定や信頼できる CA 同期のサポート

WSL 2 に関する詳細は、 Docker Desktop WSL 2 バックエンド をご覧ください。

インストール前に知っておくこと

システム要件

Windows 10 Home マシンで Docker Desktop を実行するには、以下の要件が必要です。

  • Windows 10, version 2004 またはそれ以上のインストール

  • Windows 上で WSL2 機能の有効化。詳細な手順は マイクロソフトのドキュメント をご覧ください。

  • 以下は、Windows 10 以上で Hyper-V クライアントを問題なく実行するために必要なハードウェア要件
    • 64 ビット [SLAT Second Level Address Translation 対応プロセッサ

    • 4GB システムメモリ

    • BIOS レベルでのハードウェア仮想化が、BIOS 設定で有効にする必要。詳細な情報は 仮想化 を参照

  • Linux カーネル更新パッケージ のダウンロードとインストール

注釈

Docker による Windows 用 Docker Desktop のサポートは、Microsoft の Windows 10 オペレーティングシステムに対するサポート・ライフサイクルに基づきます。詳細な情報は Windows ライフサイクル・ファクトシート を御覧ください。

インストーラに含まれるもの

Docker Desktop のインストールに含まれるのは、 Docker Engine 、 Docker CLI クライアント、 Docker ComposeNotaryKubernetesCredential Helper です。

Docker Desktop で作成したコンテナやイメージは、インストールしたマシン上の全ユーザ間で共有です。これは、すべての Windows アカウントが同じ仮想マシンでコンテナを構築・実行するからです。ただし、Docker Desktop WSL2 バックエンドを使用する場合は、ユーザ間でコンテナやイメージの共有ができないのでご注意ください。

VMware や Parralles インスタンス上で Docker Desktop を実行するような、ネストした仮想化でも動くでしょうが、無保証です。詳しい情報は win-running-docker-desktop-for-windows-in-nested-virtualization-scenarios をご覧ください。

Windows 10 Home に Docker Desktop をインストール

1. Docker Desktop Installer.exe をダブルクリックし、インストーラを起動します。

もしもまだインストーラ( Docker Desktop Installer.exe )をダウンロードしていなければ、 Docker Hub から取得できます。ダウンロードは通常「ダウンロード」フォルダ内か、ウェブブラウザ上のダウンロード・バーに表示される最近ダウンロードした場所です。

2. 確認画面が出たら、 Enable WSL 2 Features (WSL 2 機能を有効にする)のオプションが、設定ページで選択されているかどうかを確認します。

3. インストール・ウィザードの指示に従い、利用規約(ライセンス)を承諾し、インストーラに権限を与えてインストールを進めます。

4. インストールに成功したら、 Close (閉じる)をクリックしてインストールを終了します。

Docker Desktop のスタート

インストール後の Docker Desktop は、自動的に起動できません。Docker Desktop を開始するには Docker を検索し、検索結果にある Docker Desktop を選択します。

ステータス・バーに鯨のアイコンが表示されれば、 Docker Desktop は起動・実行中であり、あらゆる端末ウインドウからアクセスできます。

もしも鯨アイコンが通知エリアから隠れている場合は、タスクバーで「上」を向いた矢印をクリックして表示します。詳しく知るには Docker の設定 を御覧ください。

初期化が完了すると、Docker Desktop は開始チュートリアルを起動します。チュートリアルには Docker イメージを構築、実行し、Docker Hub にイメージを送信するまでの例を含みます。

おめでとうございます! Windows 版 Docker Desktop の実行に成功しました。

チュートリアルに戻りたければ、 Docker Desktop のメニューから Learn (学ぶ)をクリックします。

Docker Desktop のアンインストール

Windows マシンから Docker Desktop をアンインストールするには、

  1. Windows の スタート メニューから、 設定 > アプリ > アプリと機能 を選びます。

  2. アプリと機能 の一覧から Docker Desktop を選択し、 アンインストール をクリックします。

  3. 選択したのを確認の後、 アンインストール をクリックします。

注釈

Docker Desktop のアンインストールは、ローカルのマシンにある Docker コンテナのイメージを破棄し、アプリケーションによって作成された全てのファイルも破棄します。

Stable と Edge バージョンの切り替え

Docker Desktop は、自分で Stable (安定版)リリースと Edge (最新)リリースを切り替え可能です。しかしながら、 Docker Desktop を一度にインストールできるのは、1つのバージョンのみ です。Stable と Edge 版のリリース切り替えるは、開発環境の安定性を損なう可能性があります。特に、新しい(Edge)チャンネルを古い(Stable)チャンネルに切り替える場合です。

例えば、 Docker Desktop の新しい Edge バージョンでコンテナを作成する場合、Stable に切り戻すと動作しなくなる可能性があります。これは、Edge の機能を使って作成したコンテナには、まだ Stable には反映されていない機能が用いられている場合があるからです。Edge コンテナで作成したり作業したりする場合には、留意し続けてください。

Edge と Stable バージョン間を安全に切り替えるには、必要に応じてイメージの保存(save)やコンテナの出力(export)を確実に行い、他のバージョンをインストールする前に、既存のバージョンをアンインストールします。詳しい情報については、以下にあるデータの保存と修復を御覧ください。

データの保存と修復

以下の手順を用いて、イメージとコンテナのデータを保存・修復できます。例えば、Edge と Stable を切り替えたいときや、仮想マシンのディスクをリセットしたいときに用います。

  1. docker save -o images.tar image1 [image2 ....] を使い、保持したい全てのイメージを保存します。Docker Engine コマンドライン・リファレンスの save セクションを御覧ください。

  1. docker export -o myContainer1.tar container を使い、保持したい全てのコンテナをエクスポート(出力)します。Docker Engine コマンドライン・リファレンスの export セクションを御覧ください。

  1. 現在のバージョンの Docker Desktop をアンインストールし、異なるバージョン(Stable 又は Edge)をインストールし、仮想マシン・ディスクをリセットします。

  1. docker load -i images.tar を使い、以前に保存したイメージを再読み込みします。Docker Engine の load を御覧ください。

  1. docker import -i myContainer1.tar を使い、以前にエクスポートしたコンテナに対応するファイルシステム・イメージを作成します。Docker Engine の import を御覧ください。

データ・ボリュームのバックアップと修復の仕方に関する情報は、 データ・ボリュームのバックアップ・修復・移行 を御覧ください。

次はどこへ行きますか

  • /docker-for-windows/index は Docker Desktop for Windows の導入です。

  • Docker の始め方 は一般的な Docker チュートリアルです。

  • ログとトラブルシューティング は一般的な問題、回避方法、統計情報の送信方法、問題報告の仕方があります。

  • faq は、よく見受けられる質問と回答があります。

  • Stable リリースノート または Edge リリースノート

参考

Install Docker Desktop on Windows Home

https://docs.docker.com/docker-for-windows/install-windows-home/