コンテナとは何ですか?

コンテナ(container) とは、コードのための 隔離された(isolated) 環境です。これが意味するのは、コンテナはオペレーティングシステムやファイルについての知識を持ちません。コンテナが動作するのは、Docker Desktop によって提供される環境上です。コンテナが通常あらゆるものが入っているとされる理由は、コードを実行するために必要なものや、ベースとなるオペレーティングシステムに至るまであるからです。Docker Desktop を使ってコンテナの管理や調査が行えます。

実際のコンテナを Docker Desktop で表示や調査するには、以下の手順を進めます。

ステップ1:セットアップガイド

最初にコンテナを実行する必要があります。このガイドでは、あらかじめ作られた welcome-to-docker コンテナを使います。始めるには、 Docker Desktop を起動し、自分のローカルターミナル上で以下のコマンドを実行します。

$ docker run -p 8088:80 -d --name welcome-to-docker docker/welcome-to-docker

ステップ2:Docker Desktop 上でコンテナを表示

今しがたコンテナを実行しました! Docker Desktop を開いて見てみます。このコンテナは、 HTML テキストを表示するシンプルなウェブサーバを実行しています。複雑なプロジェクトを扱うようになれば、異なるコンテナ内で異なるパーツを実行するでしょう。たとえば、フロントエンド、バックエンド、データベースに対する異なるコンテナです。このガイドでは、シンプルなフロントエンドのコンテナのみ扱います。

Docker Desktop では get-started コンテナが実行中

ステップ3:フロントエンドの表示

フロントエンドには、自分のローカルホスト上にあるポート 8088 からアクセスできます。確認をするには、コンテナの Port(s) 列内にあるリンクを選ぶか、ブラウザで http://localhost:8088 を開きます。

Docker Desktop からコンテナのフロントエンドにアクセス

ステップ4:コンテナの調査

Docker Desktop により、コンテナを簡単に表示したり、様々な様子を簡単に調べられます。自分自身で試しましょう。コンテナの隔離されたファイルシステムを調べるには、コンテナを選択し、 Files を選びます。

Docker Desktop でコンテナの詳細を表示

ステップ5:コンテナの停止

welcome-to-docker コンテナは停止するまで実行し続けます。 Docker Desktop でコンテナを停止するには、 Containers タブに移動し、対象コンテナの Actions 列にある Stop アイコンを選びます。

Docker Desktop でコンテナを停止

次は何をしますか

このガイドでは、コンテナとは何かを学びました。次のガイドでは、自分のコンテナを作成・実行するために必要なことを学びます。

より深い理解

docker run コマンドの分解

コンテナのセットアップ時に docker run コマンドを使いました。コマンドの各部分が何なのかを説明します。

  • docker run : これはコンテナの実行に使います。少なくとも1つの引数が必要で、実行したいイメージを引数にします。今回のイメージは docker/welcome-to-docker です。

  • -p 8088:80 : これは Docker に対して、コンテナのポート 80 にアクセスするには、ローカルホスト上のポート 8088 からアクセスする必要があると伝えます。

  • -d : コンテナを デタッチド(detached) 、あるいは、バックグラウンドで実行します。

  • --name welcome-to-docker : これはコンテナ名を指定します。指定しなければ、Docker はランダムな名前を選びます。

次は何をしますか に戻り、 Docker Desktop GUI を使ってイメージを直感的に実行する方法を学びましょう。