廃止機能

以下は廃止された機能の一覧です。

コマンドラインの短縮オプション

廃止リリース:v1.9

削除目標リリース:v1.11

以下の短縮オプションは廃止されるので、長いオプションを使うべきです。

docker run -c (--cpu-shares)
docker build -c (--cpu-shares)
docker create -c (--cpu-shares)

ドライバを指定するログ用タグ

廃止リリース:v1.9

削除目標リリース:v1.11

異なったログ保存用ドライバをまたがって利用するため、標準的な手法としてログ用のタグが作成されました。そのため、ドライバを指定するタグのオプションは標準的な tag オプションが望ましくなるため、 syslog-taggelf-tagfluentd-tag は廃止されました。

docker --log-driver=syslog --log-opt tag="{{.ImageName}}/{{.Name}}/{{.ID}}"

内蔵 LXC 実行ドライバ

廃止リリース:v1.8

削除目標リリース:v1.10

外部実装である内蔵(built-in)LXC 実行ドライバは廃止されました。lxc-conf フラグと API も削除予定です。

古いコマンドライン・オプション

廃止リリース:v1.8.0

削除目標リリース:v1.10

-d フラグと --daemondaemon サブコマンドに移行するため、廃止されます。

docker daemon -H ...

コマンドライン・オプションのうち、以下のシングル・ダッシュ( -opt )派生は廃止され、新しいダブル・ダッシュ( --opt )に変わります。

docker attach -nostdin
docker attach -sig-proxy
docker build -no-cache
docker build -rm
docker commit -author
docker commit -run
docker events -since
docker history -notrunc
docker images -notrunc
docker inspect -format
docker ps -beforeId
docker ps -notrunc
docker ps -sinceId
docker rm -link
docker run -cidfile
docker run -cpuset
docker run -dns
docker run -entrypoint
docker run -expose
docker run -link
docker run -lxc-conf
docker run -n
docker run -privileged
docker run -volumes-from
docker search -notrunc
docker search -stars
docker search -t
docker search -trusted
docker tag -force

以下のダブル・ダッシュのオプションは、置き換えられずに廃止されます。

docker run --networking
docker ps --since-id
docker ps --before-id
docker search --trusted

マウント割り当て用ホスト・パス喪失時の自動作成

廃止リリース:v1.9

削除目標リリース:v1.11

ボリューム docker run -v /host/path:/container/path でマウントするコンテナを作成時、docker は自動的に /host/path が存在しなければ作成します。

ホスト・パス上のディレクトリ自動作成は廃止されたため、パスが存在しなければエラーを表示します。

V1 レジストリとの通信

バージョン 1.9 にフラグ( --disable-legacy-registry=false )が追加されました。これは docker デーモンが v1 レジストリと pullpushlogin させないようにします。デフォルトでは無効化されているため、廃止された v1 プロトコルとは通信しません。

Docker Content Trust ENV パスフレーズの変数名を変更

廃止リリース:v1.9

削除目標リリース:v1.10

バージョン 1.9 における Docker Content Trust のオフライン鍵はルート鍵に、タギング鍵はレポジトリ鍵に名称変更されました。この名称変更により、関係する環境変数も変わります。

  • DOCKER_CONTENT_TRUST_OFFLINE_PASSPHRASE は、次のように変更されます: DOCKER_CONTENT_TRUST_ROOT_PASSPHRASE
  • DOCKER_CONTENT_TRUST_TAGGING_PASSPHRASE は、次のように変更されます: DOCKER_CONTENT_TRUST_REPOSITORY_PASSPHRASE