docker volume create

説明

ボリュームを作成します。

【API 1.21+】このコマンドを使うには、クライアントとデーモン API の両方が、少なくとも 1.25 の必要があります。クライアントとデーモン API のバージョンを調べるには、 docker version コマンドを使います。

使い方

$ docker volume create [OPTIONS] [VOLUME]

補足説明

コンテナが利用し、データを保管するための新しいボリュームを作成します。名前を指定しなければ、 Docker はランダムな名称を生成します。

コマンドの使用例は、以下の 使用例のセクション をご覧ください。

オプション

名前, 省略形

デフォルト

説明

--driver , -d

local

ボリューム・ドライバ名を指定

--label

ボリュームにメタデータを指定

--name

ボリューム名を指定

--opt , -o

ドライバ固有のオプションを指定

使用例

ボリュームを作成し、コンテナが使えるようにするには、次の例のように実行します。

$ docker volume create hello

hello

$ docker run -d -v hello:/world busybox ls /world

これはコンテナ内の /world ディレクトリにマウントを作成します。Docker はコンテナ内のマウントポイントに、相対パスの指定をサポートしません。

複数のコンテナが同時に同じボリュームを利用できます。2つのコンテナが共有データにアクセスする場合に便利です。例えば、一方のコンテナがデータを書き込み、もう一方がデータを読み込めます。

ボリューム名はドライバ間でユニークである必要があります。つまり2つの異なったドライバで、同じボリューム名を使うことはできません。実行しようとしても、 docker はエラーを返します。

A volume named  "hello"  already exists with the "some-other" driver. Choose a different volume name.

現在のドライバが既に使用しているボリューム名を指定する場合は、Docker は既存のボリュームを再利用するとみなし、エラーを返しません。

ドライバ固有のオプション

ボリューム・ドライバによっては、ボリューム作成のカスタマイズのためにオプションが使えます。 -o--opt フラグでドライバにオプションを渡します。

$ docker volume create --driver fake \
    --opt tardis=blue \
    --opt timey=wimey \
    foo

これらのオプションは各ボリューム・ドライバに直接渡されます。オプションはボリューム・ドライバごとに別々の動作をします(あるいは何もしないかもしれません)。

Windows の内蔵 local ドライバは、オプションをサポートしていません。

Linux の内蔵 local ドライバは、linux の mount コマンドと似たオプションに対応します。 --opt フラグを複数回使い、複数のオプションを指定できます。いくつかの mount オプションは( o オプションなど)、オプションをカンマで区切る形式です。mount オプションで利用可能なリスト一覧は、 こちら にあります。

たとえば、以下は tmpfs ボリュームを作成しますが、名前は foo 、容量は 100 MB、 uid は 1000 です。

$ docker volume create --driver local \
    --opt type=tmpfs \
    --opt device=tmpfs \
    --opt o=size=100m,uid=1000 \
    foo

btrfs を使う他の例です。

$ docker volume create --driver local \
    --opt type=btrfs \
    --opt device=/dev/sda2 \
    foo

他の例としては、 192.168.1.1 から /path/to/dirrw モードとして、nfs を使ってマウントします。

$ docker volume create --driver local \
    --opt type=nfs \
    --opt o=addr=192.168.1.1,rw \
    --opt device=:/path/to/dir \
    foo

親コマンド

コマンド

説明

docker

ボリュームを管理

関連コマンド

コマンド

説明

docker volume create

ボリュームの作成

docker volume inspect

1つまたは複数ボリュームの詳細情報を表示

docker volume ls

ボリューム一覧表示

docker volume prune

使用していないローカルボリュームを削除

docker volume rm

1つまたは複数ボリュームを削除