docker compose up

説明

コンテナを作成し、開始します。

使い方

$ docker compose up [SERVICE...]

補足説明

サービス用のコンテナを構築、(再)作成、開始、アタッチします。

このサービスにリンクしているサービスが実行中でなければ、それらも開始します。

docker compose up コマンドは各コンテナの出力を統合します( docker compose logs --follow のような挙動 )。コマンドが終了すると、全てのコンテナが停止します。 docker compose up --detach でコンテナを開始すると、バックグラウンドで動作し、離れても実行し続けます。

サービスに対するコンテナが存在し、コンテナの作成後にサービス設定やイメージが変更された場合は、 docker compose up の実行によって対象コンテナの停止と再作成が行われます(マウントしているボリュームは保持します)。変更が Compose に適用されるのを防ぐには、 --no-recreate フラグを使います。

Compose で強制的に停止と再起動をしたい場合は、 --force-recreate フラグを使います。

プロセスでエラーが発生した場合、このコマンドの終了コードは 1 になります。もしもプロセスが SIGINT (ctrl + C) や SIGTERM で中断した場合、コンテナは停止させられ、終了コードは 0 になります。

オプション

名前, 省略形

デフォルト

説明

--abort-on-container-exit

コンテナが1つ停止した場合、全てのコンテナを指定。-d とは両立しない

--always-recreate-deps

依存関係のあるコンテナを再作成。 --no-recreate とは両立しない

--attach

サービスの出力にアタッチする

--attach-dependencies

依存関係のあるコンテナにアタッチする

--build

コンテナの開始前にイメージを構築

--detach , -d

デタッチド・モード:バックグラウンドでコンテナを実行

--environment , -e

環境変数

--exit-code-from

選択したサービス・コンテナの終了コードを返す。 --abort-on-container-exit を意味する

--force-recreate

コンテナのサービスやイメージに変更が無くても、コンテナを再作成する

--no-build

イメージが存在しなくても、イメージを構築しない

--no-color

白黒の出力にする

--no-deps

リンクしたサービスを起動しない

--no-log-prefix

ログの行頭を表示しない

--no-recreate

コンテナが既に存在している場合、再作成しない。 --force-recreate と両立しない

--no-start

サービスを作成しても起動しない

--quiet-pull

進捗情報を表示せずに取得

--remove-orphans

Compose ファイルで定義されていないサービス用コンテナを削除

-renew-anon-volumes- , -v

以前に作成したコンテナからデータを受け取らず、匿名ボリュームを再作成する

--scale

サービスをスケールするインスタンス数。Compose ファイルに scale 設定があれば上書きする

--timeout , -t

10

停止(シャットダウン)のタイムアウト秒を指定

親コマンド

コマンド

説明

docker

Docker CLI のベースコマンド。

関連コマンド

コマンド

説明

docker compose build

サービスの構築もしくは再構築

docker compose convert

compose ファイルをプラットフォーム固有の形式に変換

docker compose cp

サービス・コンテナとローカル・ファイルシステム間でファイルやフォルダをコピー

docker compose create

サービス用のコンテナを作成

docker compose down

コンテナやネットワークの停止と削除

docker compose events

コンテナからリアルタイムにイベントを受信

docker compose exec

実行中のコンテナ内でコマンドを実行

docker compose images

作成したコンテナが使っているイメージを一覧表示

docker compose kill

サービスコンテナを強制停止

docker compose logs

コンテナからの出力を表示

docker compose ls

実行中の compose プロジェクトを一覧表示

docker compose pause

サービスの一時停止

docker compose port

ポートを確保している公開ポートを表示

docker compose ps

コンテナを一覧表示

docker compose pull

サービスのイメージを取得

docker compose push

サービスのイメージを送信

docker compose restart

コンテナの再起動

docker compose rm

停止済みのサービス・コンテナを削除

docker compose run

サービスを一度限りのコマンドとして実行

docker compose start

サービスの開始

docker compose stop

サービスの停止

docker compose top

実行中のプロセスを表示

docker compose unpause

サービスの一時停止を解除

docker compose up

コンテナの作成と開始